火/柔軟/西半球/南半球/木星/9室
蟹座から始まった西半球のラストである射手座は、人間たちが形成するコミュニティ概念最大の「国」という領域を担当している。
また、言語や文化も超えた「世界」としての交流も司っている。なので、外国語はもちろん、長距離の旅行や海外旅行なども射手座の部分だ。
だが、本質的になぜ射手座がこれらを担当しているかと言えば「普遍的な、本質的な真理」を探求することが目的だからだ。
「人間の幸せ」は、国や文化を超えても変わらない。魂という生き物は「幸せになろうとする」という精神活動しかできない。ここが真髄だ。真理は共通している。
射手座はこの部分を哲学し、探究し、広義な「幸せに生きる方法」「普遍的な真理」を人々に拡めたいのだ。自分が生まれ育った家族、村、町、国の中の「当たり前」しか知らないうちは、この「普遍的な幸せや真理」に気づくことはできない。
だから最終的に射手座は言語や文化も超えて、その人の「心」を見ることになるのだ。これは自分自身の心を知る作業と連動している。
そして、見つけた真理を(自分の考えを)拡げることで人々に「本当の幸せ」を教えようとする。なので、射手座には指導者、教師、著者(=自分の考えを拡める)などが多くなってくるし、出版などとも関係が出てくる。人々をより幸せにするための援助者という意味合いも大きい。「幸せの方向に導く」と言うのが射手座の(木星の)性なのだ。
自分の本当の幸せを見失っている魂たちに、それを思い出させる「ランプを持った道案内の隠者」はまさしく射手座だ。だからまずは自分がそれを探求する。
そしてこれは火のサインの特徴でもあるが、射手座は「ウソ」に興味がない。常に「本当のこと」を探しているし、それを拡めることが目的だ。”拡散すること”も射手座の性質で、射手座は広く世界を探求し続ける性質である。
で、これは「自分を知り続けること」と連動している。ゲームのマップ解放のように、外側に未知のものを発見するとき、それは未知なる自分の発見であり新たな可能性の解放なのだ。
全知全能の魂は、わざわざ全て忘れてフリをして、この人間人生を楽しんでいる。それを「思い出していく旅」を司っているのが木星と言うことだ。
そうして思い出した真理に基づく”魂の生き方”つまり自由な生き方をこの人自身が体現することで、他の人々にそれを思い出させる役割も持っている。木星は脳内伝達物質で言えばセロトニンだ。散歩や読書など、ドーパミン系ではない”幸せ感覚”を司る。